第32章 装飾品の秘事
椛は純粋な子供たちの言葉に胸が暖かくなり、穏やかな笑みを浮かべる。
そんな皆の様子を、少し眉をひそめて複雑そうな表情です眺めているコナンと灰原。
博士はそんな2人の様子を、少し困った様な表情で見守っていた。
歩美「そういえば、椛お姉さん?
あの後どうなったのぉ?」
椛「ん?
あの後って?」
歩美「安室さんとキスしたのぉ?」
光彦「ゴン!」
コナン「ぶっ!」
歩美の言葉に力が抜けたのか、テーブルに首を垂れて頭を打ち付けてしまった光彦と、口に含んでいたコーヒーを吹き出してしまったコナン。
灰原「ちょっと…
江戸川君汚いわ。
吹かないでよ。」
元太「?
光彦お前大丈夫か?
腹減って力抜けたのか?」
そんな光彦と、コナンにそれぞれツッコミを入れる元太と灰原。
椛「キスって?」
歩美「前に病室で会ったとき、安室さん、椛お姉さんの手にキスしてたでしょ?
その先も進んだのかな~って。
歩美、ずっと気になっていたんだ~♪」
動揺している男子たちの様子など、なんのその。
純粋な目を椛に向けながら、質問を投げかける歩美。
そんな歩美の様子を、
『やれやれ』と言った様子で見ている灰原。