第32章 装飾品の秘事
コナンの言葉に、博士の家に入っていく子供達。
その後ろをついて歩く椛。
博士の家に戻ると、ちょうど着替え終わって、いつもの女の子の服に着替えた灰原が皆を出迎えた。
ガチャリ
コナン「昴さん…」
沖矢「やぁ、坊や。」
工藤邸の重厚な玄関扉が開かれると、中に入るように即される。
コナン「これ、ありがとう。」
先ほど、宅配便の箱から取り出したスマホを沖矢に手渡した。
沖矢「お役に立てたのかな?」
コナン「おかげさまで。」
沖矢「なら良かった。
子供たちも皆、無事そうでしたね。」
コナン「うん、今は博士の家にみんないるよ。」
沖矢「スマホは送ったが、何かあったら直ぐに出れる用にしていたのですが…
僕は必要なかったみたいですね。
ポアロの彼の姿が見えたので。」
コナン「そんなことないよ。
安室さんにも暗号を送ってたんだけど…
昴さんが直ぐスマホを送ってくれて、助かったよ。」
沖矢「椛さんから電話があってので、コナン君達に何かあったのかと思っていてね。
何が起きても直ぐに対応できるよう、準備していたのですよ。」
コナン「えっ?
椛さん?」
予想して居なかった人物の名前が上がって来たことで、少し驚きの表情を浮かべるコナン。
コナン「なんで…」
沖矢「細かい所までは分からないですが、何か勘が働いたのでは?
坊やの事を、心配している様子でしたよ?」
コナン「そうだったんだ…」
コナン(だから博士の家からあの時、出てきたのか。)