第32章 装飾品の秘事
灰原の言葉を受けて、フッと張り詰めて居た周囲の空気が溶けることを感じた子供達。
椛「ふふふっ♪」
それと同時に、上から小さく微笑む声が聞こえて、それぞれが少し慎重に椛の方に視線を向ける。
そこには、いつも通りの笑顔を浮かべる椛の姿があった。
元太「…なんか…俺…
さっき、背筋がゾワっとしたぞ。」
歩美「椛お姉さん、いつもと違う人みたいだったぁ!」
光彦(これは…)
灰原(敵に回したら…)
コナン(勝てないタイプの人だな…
ハハハっ…)ジト目
暫くすると、遠くからパトカー音がこちらに近づいてくる。
どうやらコナンが呼んだ警察が来た様だ。
灰原は後処理をコナン達に任せて、先に着替える為、博士の家に入っていく。
到着した佐藤刑事に事情を説明して、犯人達の身柄を引き取ってもらうと、事件から解放された。
コナン「オメーら先に、博士の家入っててくれ。
俺は昴さんにスマホ返して、荷物受け取ってから行くからよ。」
椛「荷物?それは大きいの?
私も一緒に取りに行こうか?」
コナン「ううん、大丈夫!
大した事ないから。
椛さんも先に戻ってて?
すぐ行くから。」
椛「そう?じゃあ先に戻るね。」