第1章 ファーストコンタクト
安室「ご迷惑おかけしてすみません。」
カウンターに座る女性に声をかける。
さっきまでの声色とはだいぶ違う。いつもの安室の声だ。
カウンターに座る女性は作業してた手を止めて顔を上げ真っ直ぐ安室を見る。
カウンター女性「お兄さんが謝る様なことは一つもありません。
こちらこそ間に入って頂きありがとうございました。
余計なお手間をかけてしまい申し訳ございません。助かりました。」
ハッキリとした声でそう伝えると安室に向かって微笑む。
一瞬ハッとした表情を見せた安室だが、
「そうですか。」と言っていつもの営業スマイルを見せた。
一連の流れを見守っていた3人は…
蘭「安室さんって強いんだね…あまりイメージなかったけど、何か格闘技やってたのかな?」ヒソヒソ
園子「あの姉さんもあんな男に全然動じない所がちょっと素敵じゃない?」ヒソヒソ
コナン(一瞬、安室さんの表情が変わったような…気のせいか?)
するとなんだか外が急に騒がしくなる。
ハッと外の方を見る安室がいち早く異変に気がつく。
安室「危ないっ!!奥にっ…っ!!」
そう言った瞬間外から軽トラックがお店に突っ込んできた!!
「ガラガラガラガラガシャーーーン!!」
園子「キャーーーーーー!!」
蘭「っっ!!」
コナン「なっ!?」
砂煙りが上がり窓ガラスを思い切り突き破るトラック。
植木を乗り上げ、そのままその段差にタイヤが引っかかったのか、入り口1メートル辺りでトラックは止まっていた。