第32章 装飾品の秘事
椛「博士…
揚げ係、変わってもらえませんか?」
博士「えっ、あぁ、もちろん構わんが…」
菜箸を椛から受け取ると、先程の定位置に戻る博士。
椛は空いた手を拭き、エプロンのポケットからスマホを取り出すと、何処かに電話をかける。
椛「もしもし?昴さん?
椛です。」
昴「椛さん。
こんにちは、どうしたんですか?」
椛「昴さんの所に、コナン君とか、子供達から連絡って何か今日来たりしましたか?」
昴「今日ですか?
いえ、特に何も来ていないですが。
何かあったのですか?」
椛「いえ…
わかりました。
突然すみません、ありがとうございます。」
昴「いえ…
また何かあったら連絡してください。」
椛「分かりました。
ありがとうございます。」
電話を切ると、またすぐに次の所に電話をかける。
安室「はい、喫茶ポアロです。」
3コール程でコール音が途切れると、目当ての人物がちょうど出る。
声で安室だと気付いた椛は…
椛「もしもし、安室さん?
椛です。」
安室「椛さん?
どうしたんですか、ポアロに電話をかけてくるなんて。
何かあったのですか?」
椛「お仕事中にすみません、今日って、コナン君、学校から帰ってくる所見かけたり、お店に来たりしてませんか?」
安室「コナン君ですか?
いえ、特に見てないし、何もないですけど…」
椛「そうですか、分かりました。
お仕事中すみません、ありがとうございます。」
安室「椛さん?」