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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第6章 ミッドタウン杯戸


が!しかし!!
今はそんな余計な事を考えてる暇はない。

何故彼女がここに来たのか。

何故この場所が分かったのか。

何故一目見て1人で解体できないダブルトリックの爆弾だと分かったのか。

疑問は山ほど浮かぶが、取り敢えず目の前の事を解決する事が先だ。

安室「…椛さんはハサミを使ってください。」

そう言って差し出されたカッターを受け取る。

そして2人は外版を外した像の足下に並んで膝をつき、中身の回線コードに手を伸ばす。

安室「僕がカウントをとりますから、それに合わせて一緒にカットしてください。」

椛「はい。
カウント指示お願いします。」

慎重に、且つ冷静に。
一つ一つ配線を確認しながら回線を解体していく。

安室(『焦りは最大のトラップ』だったよな…
松田…)

順調に解体は進み、
タイマーは残り5分を切ろうとしていた。

安室「…あと、もう少しだ…。」

椛「えぇ。」

安室の囁きに短く返事をする。

2人の額にうっすらと汗が浮かんでいた。

安室「…君は怖く無いのか?
こんな大きな爆弾を目の前にしているのに…。」

そう言いながら次に解除することコードを解き、手を伸ばしていく。

椛「全く怖く無いと言ったら嘘になります。」

そう言って解いたコードを安室から受け取る。

先程から繰り返している様に安室がまたカウントし、2人で同時に解除していく。

椛「けど…安室さんが守ってくれると信じてるから。」

次のコードにお互い手を伸ばす。

椛「前に進めます。」

そう言って次のコードを解除する。

一瞬、彼女の言葉に目を見張るが、すぐに目の前の事に意識を戻し集中させる。

安室「…無事に外に出たら、
椛さんに聞きたい事、言いたい事が山程あります。」

そう言って最後のコードを彼女に手渡す。

椛「そうですか…
応えられる質問の範囲なら。」

最後のコードを受け取る。

安室はその言葉を聞き苦笑しつつ
安室「これが最後のコードです。」

椛「はい、どうぞ。」

安室「3.2.1」

「「パチン」」
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