第31章 エルダーフラワーかローズか否か
椛「ねぇねぇ、コナン君?」
椛の声に、考え込む事をやめて顔を上げる。
コナン「うん?
なぁに?
椛さん?」
椛「もしコナン君が私の立場だったら、コナン君はどうする?」
コナン「えっ?」
予想してなかった様な内容の質問に、面食らうコナン。
質問してきたの椛表情を見上げると、至っていつも通りの表情で、どんな意図でそんな事を聞いてきたのか…
真意が読めない。
コナン「椛さんの立場って…」
椛「そんな事あり得ないだろうけど、もし蘭ちゃんが安室さんの立場だったらって事。」
椛の言葉に、そのあり得ない未来を一応頭に浮かべるコナン。
暫くそのまま考え込んで居たが、答えは中々出なかったのか…
その間に、毛利探偵事務所の前にあっという間に戻ってきてしまった。
椛「この後、また別の予定があるから私はもう行くね。
さっきの質問、変な事聞いてごめんね。
もし何か答えが出たら教えて?
急いでないから。
今後の参考にしたいの。」
そう言って微笑む椛はいつも通りの姿で、何か意図があるというよりは、『純粋に考えを聞きたい』という状態が見てとれた。
コナン「分かった。」
椛「ありがとう、コナン君。
じゃあまたね♪」