第31章 エルダーフラワーかローズか否か
椛「仮に、もしコナン君が危ない状況になったら、もちろんその時は助けに行くけど…
もしも、本当に何かのきっかけで私の身が危なくなったら、コナン君、秀一と2人で私を助けに来て?
それで良い??」
コナン(おいおいおい…
何がどう良いんだよ…w)
一見、全く解決方法になって居ない様な椛の提案に、あからさまに呆れ顔を見せる。
コナン「そんなの…
今更今言わなくても、そうなった時はそうするでしょ…」ジト目
椛「あはははっ、そっかw」
いつもの様に笑い、朗らから笑みを浮かべる椛の様子に、これ以上話しても現状は変わらないと悟る。
コナン「安室さんと付き合い始めたの?」
話の流れが、組織の件から逸れた質問の内容に、一瞬正直に答えるか迷ったが…
椛「うん、そうなの。」
コナン「椛さん…
今幸せ?」
椛「うん…
とっても幸せだよ。」
そう言った彼女の表情は、今までコナンが見てきた笑顔の中でも一番慈悲に満ちていて、それが今の椛の真実なんだなと感じた。
コナン「そっか…」
話はそこで終わると、2人で路地裏から出て、元来た道を横に並んで歩きながら戻る。
何かを考え込みながら一言も発さずに隣を歩く、コナンに椛は彼だけに聞こえる様に小さく声をかける。