第31章 エルダーフラワーかローズか否か
安室「ありがとうございます。
確かにそうですね…
ではエルダーフラワーの方を採用しましょう!
やはり椛さん相談して良かったです♪
ありがとうございます。」
椛「そうですか
なら良かったです。
けど、ローズの方もとても美味しかったですよ♪
個人的にはローズの方が好みです。」
身体を少し寄せて背伸びをすると、安室の耳元に顔を寄せる。
椛「ローズのチーズ使った料理は、今度、私のためだけに家で作って♪」ヒソヒソ
言いたい事を言って満足したのか、背伸びを解いて元の高さに戻ると安室に微笑みかけた。
安室「はははっ!
これは一本取られたな…
もちろんいいですよ♪
楽しみにしていてください。」
先の新しい約束が出来る事は、なぜこんなにも嬉しい気持ちが湧き出るのだろうか。
そんなことを思いながら、お互い視線を合わせて微笑みあう。
安室「この後、オーケストラの方ですよね?
気をつけて。
行って来てください。」
椛「ありがとうございます。
行ってきます♪」
手を振り、先に店内に戻って行く安室を椛は見送る。
視線を進行方向に切り替えると、道の先に見知った顔が、椛の視界に映った。