第31章 エルダーフラワーかローズか否か
園子「えっ!!
なんで怒らないんですか椛さん!?」
蘭「そうですよ!
いくら何でも流石に酷いと思います!」
梓の話を聞いて怒り心頭なのか、まるで他人事の様に、涼しい顔で話を隣で聞いている椛に対して言葉をかける。
椛「安室さんが接客対応してたし…
そんなに怒るようなことでもないでしょ。」
園子「えっ!?
怒るようなことですよ!」
梓「そうですよ!
私なんて、横で聞いてて怒り心頭でしたよ?」
蘭「安室さんもそう思いますよね?」
蘭の言葉に、一斉に安室の方に目を向ける女子三人。
そんな女子三人に、少し困ったように笑みを浮かべる安室。
安室「まあ、正直なところ、彼女たちの発言にはイラっとはしましたけど…
それよりも、女子高生に言い寄られている僕を見て、
『もうちょっとやきもちを焼いてくれるしぐさが、椛さんから見て取れたらいいな~♪』
とは思いましたね。」
園子(えっ?)
蘭(そこ?)
梓(あぁ~…
安室さんってば…)
安室の言葉に、げんなりと呆れる女子三人。
椛「ほらね。
そんな怒り散らすようなことじゃないよ。」
梓「うぅ…
けど…」
椛「それに可愛いじゃない?」
園子「えっ?」
蘭「かわいい?」
梓「えっ?
何が可愛いんですか?
椛さん?」