• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第31章 エルダーフラワーかローズか否か




新しいお客様が来店された事と、食事が終わったお客様が退店された事で、本来の通常業務に戻った安室と梓だったが…


気になるのは、取り残された形になってしまった奥のテーブルに座る女子高生2人。


椛(あの子たち…
大丈夫かしら…)

盛り上がっている園子と蘭の話を隣で聞きながら、再度後ろを振り向き、奥のテーブル席の様子を確認する。

今だ放心している友人に、
『もう今日は帰ろう』と、一人が声をかけている姿が目に入る。

怒り狂ってると思っていたが、帰り支度をしている2人の様子は肩を落として、少ししょんぼりしているように見える。

椛(『恋は盲目』状態だったのかな?
非があった事は理解しているのかな…)

お店の、一番入口側のカウンター席に座っている椛。

荷物を持って席を立ち、レジに向かってくる彼女たちを横目で確認する。

そして会計が終わったタイミング声をかけた。

椛「貴方たち?」

まさか声をかけられるとは思っていなかったのか…
椛が声をかけると、ビクリと肩を揺らす女子高生2人。

先ほどまでの威勢はどこにいったのやら。

流石に『やりすぎた』と思っているのか…

カウンターの中にいて様子を窺うように、こちらに目を向けている安室の方すら、女子高生2人は見ようとしていない。



/ 1095ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp