第31章 エルダーフラワーかローズか否か
安室「あのおばさんとは?」
女子高生1「今まで安室さんが接客していたあの人ですよ!!」
安室「…他のお客様に対して失礼でしょう?
それにあちらの女性は、その様に言われる様な年齢の方では無いですよ。」
当てつけのように言葉を放つ女子高生達に向かって、至って冷静に言葉を返すが…
女子高生2「私達より歳取ってる女は、みんなおばさんでしょ?
そこの、いつもいるもう1人の店員さんも然り。」
梓「えっ??私!?」
まさかの発言に、再びいち早く言葉が口に出る梓。
今の今まで女子高生の方を直接見なかった椛も、梓をおばさん呼ばわりした事でピクリと反応を見せる。
流石に振り向き、奥のテーブル席に直接目を向けた。
そして女子高生の隣のテーブルに座っていた男性客も、女子高生のおばさん発言にピクリと方を揺らす。
少しと言うか…
かなり遅めのランチを取っていた様子の、スーツを身に纏った2人組の男性。
ポアロは警察関係者のお客さんも多いと聞く。
そしてポアロの看板娘の梓は、そんな男性客からもちろん人気がある。
椛(あぁ〜…
今のは、男性陣も敵に回したな…
彼女達。)
そんな周りの人間の心内などなんのその。
彼女達の口は止まらない。