• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第31章 エルダーフラワーかローズか否か



梓はその様子に、少し不満げな表情を安室に一瞬向ける。

そんな梓の不満を拭い去る様に、目を合わせて笑顔を向け軽く頷くと、カウンターを出て、呼ばれたテーブル席へと足を運んで行った。

安室「お待たせいたしました。
ご注文をどうぞ?」

女子高生1「あのおばさんが食べている物と同じ物を、私達にも下さい!」

女子高生2「うんうん、おばさんと同じ物をお願いします!」

店内に響き渡る大きな声で、安室に伝える2人。

周りに座っていた関係ない他の客達も、思わずその女子高生達の様子を盗み見る。

梓「おば!?
おばさんって…」

いち早く心の声が漏れたのは、先程テーブルに行くことを安室から止められた梓。

安室の助太刀に行こうとしたのだろうか?
カウンターの中から出ようとした所を、椛に小声で呼び止められる。

椛「梓さん?」

椛の声に足を止めて振り向く梓。

『大丈夫だから。』とでも言う様に少し口角を上げて何度か頷き梓を見つめる。

梓「けど…」

梓の中に少し不満は残るが…

ひとまず安室の方に出る事はやめて、椛の座る側までやって来てくると、怒りと不安が入り混じるような表情で、奥のテーブル席に梓は目を向けていた。


/ 1104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp