第6章 ミッドタウン杯戸
風見「はい。」
安室「俺だ!
今ミッドタウン杯戸にきている!
外はどんな様子になってるか調べてくれ。」
風見「はい、商業施設外の監視カメラを調べます。
…5階あたりの窓ガラスが割れて噴煙が上がってます。
…そしてその更に…
2階上のフロアから炎と煙が上がってますね。」
電話越しに話をしながら、周りにいる部下に状況確認の指示を出す風見の声がかすかに聞こえる。
風見「…分かりました、
先日ポアロの件に絡んでた爆破テロ組織からの爆破予告が先程、警視庁に届いていた様です。」
安室「そうか、、、
それで?
爆発はこれで全部か?」
風見「ちょっと待ってください…
捜一の方の情報も確認します…
最初の1発、次発の3発…
最後の爆弾を更に上の上層階に仕込んだ様です。
どうやらそのままビルを倒壊させる事が目的の様です。」
安室「なんと言う事だ…」
風見「犯行声明には…
警察に挑戦する様な文面が書かれてますね。
『猶予は与えた。賭けをしようじゃないか?どっちが勝つか。』
とだけ書かれてます。」
安室「ビルの構造を確認しろ。
最後の爆弾の位置は分かるか?」
(どこだ…これだけのビルを倒壊させるとなるとかなりの火薬の量が必要だ…
そんな大きな物を仕込める所どこかのフロアに…
それとも火薬ではないのか…)
風見「あっ、捜一の方が犯行グループから爆弾の場所を聞き出した様です…
ちょっと待ってください…
15階フロアにある美術品に紛れこませて運んだ様です…
展示室中央に〜…
位置する…
『カーリー女神の像』との事です!!!!」
安室「爆発物処理班は?」
風見「向かってます。
ただ、そちらに着くまで距離的にあと20分ぐらいかかると思われます。」
安室「分かった、取り敢えず現物を確認する!」
今いるのは12階。
避難する人混みと逆走しながら目当ての15階フロア展示フロアに急ぎ向かって走り出す。
風見「私も現場に向かいます。」
安室「いや、そこで待機してろ。
何かあったらまた連絡する。
情報を集めておいてくれ。」
ガチャリ