第6章 ミッドタウン杯戸
安室「取り敢えず僕たちも避難しましょう。」
椛「そうですね。」
2人も係員の誘導に従って避難経路に向かおうとするが、
「ドン!!ドン!!ドン!!」
再び突然の音と共に再びビルが揺れる。
揺れと共にあちこちで悲鳴が上がる。
怖がっている子供達の鳴き声が聞こえて来る。
1回目の揺れよりも、今の音の方が距離的に近くに聞こえた。
更に回数が3発に増えている。
安室(いや、これはただのトラブルじゃない。
それにこの揺れの前に起こる音、何かを爆発させている音だ。)
安室「椛さん、椛さんはこのまま誘導に従い皆と避難してくだい。
申し訳ないですが僕は用事を思い出したので少し…
ここから離れます。」
そう言って避難の列から離れていく。
椛「安室さん!?!?」
離れていく彼に慌てて声をかけるが
安室「必ず無事に避難してくださいよ!!」
そう叫ぶと、避難経路とは反対方向に駆けていく姿が見えた。
安室は避難の列から離れると、すぐにスマホを取り出しどこかに電話をかける。
コールを鳴らすと相変わらず1コールで相手は出る。