第31章 エルダーフラワーかローズか否か
篤「まぁ、良いじゃないですか!
本当、競技大会に出れるレベルですよ椛さんは!
どうですか!?
そろそろ実弾、本当に撃ちにいきませんか!?」
以前から、ここで顔を合わせる度に言われていた言葉。
黒田の射撃指導の自主練から始めたとはいえ、毎回のようにそんな事を篤に言われると…
好奇心が強い椛の心にも、そろそろ火が灯る。
椛「…篤さんは次、いつ行かれる予定なのですか?」
篤「おっ!いよいよ乗って来ましたね!
再来週末ですよ!
いつもの仲間4人ぐらいで行く予定です!
スケジュールいかがですか?」
椛「日帰りですよね?」
篤「えぇ。
泊まりの時もありますけど、その日は日帰りです。」
椛「分かりました。
是非ご一緒させてください♪」
篤「本当ですか!?
やったぁ!!」
そのまま、詳細を確認して仲間に入れてもらう約束を取り付ける。
ずっと誘い続けていたが、いつものらりくらりと椛にはぐらかされていたが、やっと一緒に行けることが嬉しかったのか、かなりご機嫌な様子な篤。
椛は初めての為、当日の持ち物等や注意事項等、篤に確認してから射撃場を後にした。