第31章 エルダーフラワーかローズか否か
降谷「良かった。
じゃあ準備して待ってる。」
椛「うん♪」
降谷「『椛先生』に試食してもらうとなると、やはり少し背筋が伸びるなw」
椛「何でよw
もう『安室シェフ』、料理の腕前十分でしょw」
降谷「そんなこと無いさ。
まだまだ学びが多くて、精進が必要だよ。」
降谷の発言に、椛は思わず言葉が止まり、少し怪訝な顔を向ける。
椛「…さっき人の事真面目扱いしてたけど、
真面目なのは零だって同じじゃない…
人の事全然言えないよw」
降谷「真面目というか…
基本凝り性ないんだよ、俺は。」
椛「あはははは!
そこは自覚あったんだw」
降谷「…笑ってるけど、それを言うなら、
凝り性なのは椛も似た様なものだろw」
椛「う~ん、そうなんだよね。
何故だかいつも結局そうなっちゃうのよね…
なんでだろ…」
降谷「あははははw」
2人で話をしていると、どんどんと穏やかな朝の時間は過ぎる。
こうして、何気ない会話を楽しむ事が出来る時間が、なんだかとても尊く感じた。
流石に降谷がそろそろ出る時間になってきた為、椛は玄関で見送る。
降谷「じゃまた後程、ポアロで。」
椛「うん、楽しみにしてます。
新作のドリア♪」