第31章 エルダーフラワーかローズか否か
正直、椛はあまり気が乗らないが…
彼の返事を聞いて、黙ってても言うまで追求される気がした椛は、素直に話をすることにした様だ。
椛「…『元彼』とかが、
ストーカーになりがち女なんだよね私…
『元カレじゃなくても』なる人いるけど…」
降谷「…は?」
椛の話を聞いて眉間に皺を寄せて、少し険しさが増す降谷の表情。
『ストーカー』という良からぬ単語に、自身の胸の中が、騒めく事を感じた。
椛「だからね、その手の事に敏感でね。
男の人につけられると気付くし。
お陰様でつけられてるの巻くのも、正直、普通の人よりは得意だと思う。
私の尾行につけてたの、公安の男の人だったんでしょ?
だから気付いた。
女の人だと気付かなかったと思うけど…」
降谷(あぁ…
何ということだ…)
楽しい話じゃ無いとは聞いていたが…
まさかまぁまぁ危ない話だった事と、その彼女が言う過去の男どもに苛立ちを覚える。
椛「まさかその経験が、今になってこんな風に役に立つなんてね。
人生無駄な経験って本当に一つもないんだなと、協力者の件引き受けてから思いっぱなしだよ!
あはははっw」
降谷(いやいやいやいやいや…)