第30章 ティラミスの行方
椛「もしもし?」
安室「藍子さんは変わらずお元気そうですね。
また後で、是非今日のお話を聞かせてください。」
椛「分かりました。
安室さんもお気をつけて。」
安室「ありがとうございます。
ではまた後ほど。」
椛「はい、後ほど。」
ガチャリ
電話が切れた事を確認すると、藍子はすぐさま椛に声をかける。
藍子「今日はこれから安室さんと会う約束してたのね!
お時間は大丈夫なの?」
椛「えぇ。夜、家に来るだけですから。
今日、安室さんは伊豆高原に行ってて。
これから都心に帰ってくるそうです。」
藍子「そうだったのね♪
もぅ〜!
それならそうと、先に言ってくれれば良かったのに〜!
お夕飯、うちで一緒に食べてて大丈夫だったの?」
椛「私も安室さん、もっとずっと遅い時間になると思ってたので、のんびりしてましたが…
私が思っていた以上に来る時間、早そうでしたw
けど後、2時間半あるので、全然大丈夫ですよ♪」
お寿司の続きを頂きながら、そのまま話は進む。
藍子はもう次の食事会の事で頭がいっぱいなのか、
『食事は何を出そう』と『何か要望はないか』と椛に尋ねてくる。
椛(まだ日にちも決まってないのに…
藍子さんは本当、安室さん大好きだなw)
3人だけのお寿司ディナーの時間は、そうして穏やかに過ぎて行った。