第30章 ティラミスの行方
椛「あはははっ♪
こちらこそ、いつも本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします♪」
康彦「こちらこそ。
いつもありがとう。」
そうして康彦と椛は微笑み合う。
そんな2人の会話を、穏やかな表情で見届けている藍子。
椛「あと、先程藍子さんから伺いました。
お薬飲まなくて良くなったようで。
本当におめでとうございます。
あと、お酒も。
これからもずっと、お元気で居てくださいね♪」
お寿司が届くまで3人で雑談をしながら、その間に、椛は講座の後片付けを終わらせる。
30分など話して居るとあっという間で、お寿司と合わせて作ったお味噌汁が完成して、お茶を入れていると、お寿司が来たのか、インターフォンが鳴る。
藍子は玄関の方に向かったが、『1人では重いだろう』と思い、一緒に取りに行こうと、キッチンから出ると、康彦に制される。
康彦「私が一緒に行くよ。
椛さんは、そのままお味噌汁の盛り付けお願いします。」
椛「分かりました。
ありがとうございます。」
その言葉に甘えて、リビングから出ていく康彦の後ろ姿を眺める。