第30章 ティラミスの行方
藍子「良かった!!
じゃあ先にお寿司頼んじゃうわね!」
椛「ありがとうございます♪」
いつもお願いしているお寿司屋さんがあるのか、手慣れた様子でお店に電話をかけて注文を済ませる藍子。
どうやら出前のお寿司は30分ぐらいで来るようだ。
藍子は康彦に伝えに書斎に行くと、そのまま2人でリビングに戻ってきた。
椛「康彦さん。
夕飯ご一緒ありがとうございます。」
康彦「いやいや、私も今日のティラミスの感想を椛さんにお伝えしたかったのでね。
もし時間が大丈夫そうなら、引き止めて欲しいと藍子に話をしていたんだよ。」
椛「そうだったんですねw
それは恐縮です。」
康彦の分の試食は、ケーキを切り分けたあと、藍子が康彦のいる書斎にこっそり持って行っていた為、康彦も既にティラミスは実食済みだ。
いつも『試食は良ければ一緒に食べよう』と声をかけるのだが…
1人で静かに味わいながら食べたいらしいw
まぁ、あれだけパワフルなお姉様方が沢山居る中で、静かに食べるのは確かに難しいだろう。
康彦「今回もだが…
あのティラミスは本当に砂糖を使っていないのですか?」
椛「そうなんですよ♪
自然な甘さで食べやすいですよね?
今回の試食は気に入って頂けましたか?」
康彦「もちろんですよ!
お世辞抜きで、本当に美味しいし、あれで砂糖使っていないなんて信じられないよ。
椛さんの様な娘がいたら毎日食べられるのに…
これからも藍子の事、頼みますよ。」