第30章 ティラミスの行方
椛「こちらのアレンジの方はコーヒーを使用していないので、正確にはティラミスと呼べないかもしれませんが。
先程のレシピに出てきたコーヒーの代わりに、カカオパウダーと、カカオニブを使用しています。
皆様、抹茶がお好きだと伺ってたので♪
上のパウダーは抹茶をふりかけました。
あと康彦さんと藍子さんが栗がお好きと伺っていたので。」
藍子「あぁ〜♪
もう…
本当に天才よ椛さん…
一生ついて行くわ!」
「もう!
藍子さんはすっかり椛先生の虜ねw」
「いやいや、そんな事言ったらここにいる全員がもうそうでしょw」
「生まれ変わったら、椛さんの家の子になりたいわ〜w」
女性が集まるとお喋りは尽きる事がない。
とりあえず、ここで作った分はそれぞれ持って帰って頂くので、記念撮影が終わったら、8個は講座終了まで冷蔵庫にしまい、椛が作ったイチゴのティラミスと、抹茶と栗のティラミスの2個だけダイニングテーブルに残した。
お茶を淹れる者。
ケーキを切り分ける者。
お皿に盛り付ける者。
もう手慣れたもので、皆周りの様子を見ながらそれぞれ分担して試食の準備を進めていく。