第29章 川品中央総合病院
安室「あぁ、ありがとう。
分かったよw」
以前、安室が彼女に言っていた言葉だが、今日は立場が逆になる。
その言い回しに、至って真面目な話をしていたはずだが、思わず笑みがこぼれた。
安室「ところで、諸伏警部は何の講座に参加したんだい?」
高明が参加した講座が気になるのか、そんな質問をしてきた。
椛「えっ?
講座?
白味噌作りの講座だったけど?」
安室「白味噌作り…」
椛「うん。
昔、ヒロ君も参加してた講座が良いって言われて、過去の受講リスト送ったら、それ申しこんできてくれたよ。」
彼女の話を聞いて、なんだか自分だけまだ彼女との味噌作りを体験したことが無い事に悔しさが募ったのか…
安室「俺もやっぱり今度、お味噌作り覚えたいな。
是非『椛先生』ご指導お願いします。」
急に改まって言ってくるものだから、その姿に少し驚くが、彼の姿が何ともとても微笑ましい。
椛「あははは!
良いですよ。
一緒に仕込みましょう♪」
椛(ヒロ君と高明さんが出来るのに、自分がまだ体現してなかったことが、悔しかったのかなw)
彼の心理はどうやら彼女にはお見通しだった様だ。