第29章 川品中央総合病院
安室「あはははっ!!
確かに、椛さんにとっては何の班長でもないよなw」
椛「そうなんだけど…
もうそのあだ名のイメージしかないから。
一応呼ばせてもらう事に断りを入れようと思ってw」
安室「なんだかんだ、班長も喜んでると思うよ。」
椛「うん、そうだといいな。」
安室は左手を伸ばすと、すぐ隣に立つ彼女の肩を抱き、引き寄せる。
そんな彼の肩口に頭を寄せて、彼に応えた。
安室「班長…また来るよ。
どうか俺達を見守っててくれ。」
椛「見守ってて下さい。」
彼の言葉に合わせて、彼女も続けて挨拶をする。
隣にいる彼を見上げると、穏やかな中にも凛々しさを感じる様な表情をしていた。
そんな彼の凛々しい横顔に見惚れてしまう。
彼女からの視線に気付いたのか、墓石から視線をずらし、隣にいる彼女に目を向けた。
安室「どうかしました?」
椛「ううん、安室さんの横顔がカッコ良かったから見惚れてただけ。」
安室「何だよそれw」
彼女からの不意打ちの褒め言葉にはやはり弱いのか、凛々しさを讃えていたその表情は、少し照れた様な嬉しそうな表情に切り替わった。