第6章 ミッドタウン杯戸
椛「お食事美味しかったですね♪」
安室「えぇ♪
日本の発酵×フレンチは初めての体験でした。
フレンチよりくどくないし、サッパリ頂けて凄い良い感じでした。
食材の旨みも良く活かされてましたね。
日本の発酵調味料は素晴らしいですね♪」
椛「江戸時代には日本から醤油が輸出されていて、ルイ14世の宮廷料理に最高級品の調味料として日本の醤油は使用されていたんですよ♪
当時もこんな感じだったのかしら。」
安室「流石、椛先生♪
色々なことをよくご存知だ。」
お腹も心も満たされて、市場調査も無事任務完了だ。
エレベーターで降り、庭園に向かう為、下層階のショッピングフロアを経由して向かい歩いている。
椛「えっ?安室さん!!ちょっと待って!!」
ふとフロア内にあるポスターに目が止まり足を止める。
安室「??
どうかしましたか椛さん?」
一枚のポスターに釘付けになってる彼女に声をかける。
安室「何を見つけたんです?」
彼女の目の先にあるポスターに安室も目を向ける。
椛「安室さん…
大変です…
私、これ凄い見たい……」
そこには今、イベントスペースで開催されてる期間限定の展示のお知らせのポスターだった。
安室「!!
…椛さん、こーゆーの好きなんですねw
良い趣味してますねw
良いですよ?今から行きますか??」
椛「えっ??良いんですか!?
けど、庭園探索は…?」
そのポスターには『刀剣博覧会』の文字。
神事で使われる貴重な日本刀の数々を展示している展示会が期間限定で開催されてるお知らせだった。
安室「時間はまだありますし。先に展示を見てからでも良いのでは?」
柔かに提案をしてくる安室。