第29章 川品中央総合病院
医師「傷口はもう塞がってますが、まだ皮膚が柔らかいので、あと1ヶ月程は、ランニング等も含め、激しい運動はなるべく控えた方がいいですよ。
ヨガやストレッチをして頂いても大丈夫ですが、患部を伸ばす様なポーズやストレッチはまだ避けた方がいいです。
せっかく細く綺麗にくっついているのに、今患部に負荷をかけると、くっついたばかりの柔らかい皮膚が伸びて、傷痕が大きく残ってしまう可能性があります。」
最初は椛に向かって話していた医師だったが、最後は横に立っていた安室を見上げて再度言葉を投げかけた。
医師「分かりましたか?
過保護なご主人♪」
含みあるその医師の言い様に、安室は何かを察したのか。
安室「分かりました。
十分注意します。」
医師の意図はどうやら、安室に伝わった様だ。
医師「あと、結城さんはこの点は大丈夫そうですが一応…
急激に太ったりすると、同じ様に傷痕が伸びて大きく残るので、体型は維持して頂く事をお勧めしますよ♪」
椛「ふふふw
分かりました。
太らない様気をつけます♪」
医師と看護師に御礼を言って診察室を出た2人。
予約時間よりも早く処置してもらえた為、予定よりも早く病院を出れそうだ。
会計に向かう為、病院の廊下を2人で歩く。