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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第29章 川品中央総合病院



だが、その女性医師とその隣にいる女性看護師の目線が、自身の後ろに注がれてる事に違和感を感じる。

椛(なんだ?)

違和感の元を辿る為、足を止めて後ろを振り返ると、先ほどまで待合室の椅子に座っていたはずの安室の姿。

椛「え?」

思わず声に出る。


遠慮がちに、椛の少し後ろで足を止めて佇む彼の表情は、わざとらしいほど、
『心配を隠し切れない』と言った顔をしていた。

その彼の表情を確認した医師と看護師は、少し小さく笑っている。

医師「ふふふっ。
そうですよね。
結構深く切ってましたからね。
怪我の状態、ご主人も気になりますよね。
こちらはお二人ご一緒でも構わないですよ。」クスクス

医師の言葉を聞いて、否定しようと医師に視線を戻して声を上げるが…

椛「いえ、私たちは…」

安室「そうなんですよ。
怪我の状態が心配で心配で…
先生がそうおっしゃるなら、傷口の状態を確認したいので、是非僕も同席させて下さい♪」

椛(はぁ?)

診察室の入り口に一歩足を踏み入れたまま固まっていた彼女は、安室のその言葉に、思い切り振り返り、怪訝な顔で彼を見上げる。

かたや安室はの椛両肩に手を乗せると、
『さあさあ♪』と言わんばかりに笑顔を向け、診察室内に入るよう後ろから即してきた。
 
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