第28章 早く起きた朝は
降谷「あっ、そう言えば昨日の今日で言いそびれていたが、
報告してあるから。」
椛「報告??
何の??」
降谷「俺たちが付き合い始めたって言う報告。」
彼のまさかの話に思わずギョッとする。
椛「えっ??
誰に!?
いつ!?」
降谷「管理官に。
前回、椛の家に泊まった日の翌朝に。」
椛「えっ!?!?」
まさかの登場人と、そして既に数日も前の事である事に酷く驚く。
降谷「俺はもう、その時に付き合い始めたつもりだったから…
まさか、椛が付き合ってるつもりが無いとは思ってもみなかったからな…
だから昨日、椛の言葉を聞いた時は、正直少し焦ったよw
ははっww」
『しっかり養生しろ』と『養生中は困った事以外は何も連絡してこなくていい』言われていたので、退院してから今の今まで、黒田と連絡は取っていない彼女。
まさか彼からそんな報告をしていたとは夢にも思わず…
椛「何で…??」
降谷「俺は公安警察官だから。
『大切な人』が出来たら上司に報告する義務がある。
何かあった時に対応出来るように。」
その『何かあった時』と言う言葉に思わず反応してしまう…
降谷「あと、その相手が『反社会勢力』じゃ無いかどうか、身辺調査を入れなければならない…
椛は既に公安の、管理官の協力者だし、それはもう必要無いが。」
椛「そうか…
そうだよね…
確かに…
それはそうだ…」