第26章 束の間の休息
椛の言葉に一瞬、『YES』と言ってしまいそうになるが…
ジョディ「うーん…
私は食べる専門でいいわw」
ジョディの言葉に顔を合わせて2人で笑い合う。
暫く笑い合い、料理の感想を言い終わると、ジョディはいつになく真剣な顔になって、今日1番に聞きたかった事を椛に尋ねた。
ジョディ「それで?
何があったの??
事件に巻き込まれたとは聞いていたけど…
傷は?
服の上からだと分からないけど…
結構深かったの??」
椛「右足がね、コンクリートの瓦礫に挟まれちゃって。
切れたのは太ももなんだけど、1箇所結構深くザックリ切っちゃったから。
講座の時は荷物が多いしね。
立ってる事が多いし…
抜糸までの1週間、しっかり休むことにしたのよ。
無理して治りが遅くなっても嫌だし。
最短で元の生活に復活したいと思って。」
ジョディ「切ったって…
1番大きな傷はどれぐらい縫ったの??」
椛「20針以上は縫ってると病院の先生は言ってた。」
ジョディ「そう…
それは痕が残るわね…」
椛「まぁ、けどそんな外に見える所じゃないし、私は正直あまり気にしてないんだけどね。」
ジョディ「シュウも貴方の怪我の具合、気にしてたわよ。」
椛「あぁ…
お見舞い来てくれたみたいなんだけど…
私、秀一が来た時はまだ寝てたから、直接は話せてないんだよね。
お礼の電話は看護師さんから話聞いたあと直ぐ入れて、電話では話せたんだけど…」