第26章 束の間の休息
完成したイチゴ大福をそれぞれバットに乗せて、全て並べ終えたところで、ちょうどインターフォンが鳴った。
オートロックを外して、玄関まで迎えに出る。
ジョディ「椛~!!」
扉を開けると、いつものように思い切りハグしてこようとするジョディを制した。
椛「ジョディ!
私、今回太腿やられてるから!
踏ん張れないから!
突進ハグは止めて!」
『ストップ』と言わんばかりに両手を前に出して構えると
ジョディ「Oh~、そうよね…」
椛の様子を見て、ジョディは両手を大きく広げると、優しくふんわりとあいさつのハグを交わした。
そのままジョディを家に迎え入れると、2人でキッチンに向かう。
ジョディ「いい匂いがするわね。
何か作っていたの?」
椛「サムゲタン作ってたの。
私ランチこれからなんだけど、ジョディはお昼もう食べたの?
良かったら一緒にどう??」
ジョディ「確かに、慌てて来たから時計見てなかったけど、もうそんな時間なのね…」
2人で時計に目を向けると、時刻は12時15分を指していた。
ジョディ「急に来たのに、私も良いの?」
椛「うん、もちろん。
サムゲタン好き?」
ジョディ「えぇ、凄い好き………。」
どうやら好きな食べ物に当たった様だ。
椛は突然来た友人のその姿に、微笑ましい気持ちになる。