第26章 束の間の休息
椛「いや~、、、
そんな命にかかわるような事じゃないし。
今回、ジョディ忙しそうだと聞いてたし。
アフタヌーンの約束も今月なかったから。」
ジョディが来日している事は、ジョディからも秀一からも聞いていたが、ジョディに今回の怪我の件は直接連絡はしていなかった。
とりあえず、こちらの思っていた事を素直に打ち明ける椛。
電話越しからでも、盛大なため息をつくジョディの様子が目に浮かんだ。
ジョディ「椛は今日は一日家にいるのよね?」
椛「えぇ。いるけど?」
ジョディ「じゃあ今から行くから!
ちょっと待ってて!
飛ばしていくから!すぐ着くわっ!」
椛(えっ??)
椛「ちょっと!
ジョディ!!」
椛が言い終わる前に、電話は一方的に切れた。
椛(もう!!
こうゆうときは猪突猛進なんだから!
ジョディは!
本当にもう~…。)
心配してくれる気持ちは有難いが、急な来客があるとは思っていおらず、布を広げ放題の作業部屋の様子を見渡す。
そしてそのまま時計に目を向けると、もうすぐお昼の12時を指す辺りだった。
椛(もう2時間以上作業してたのか…
集中しすぎて気付かなかったわ…)
時間を把握すると、今までは感じてなかった空腹感が、突然やってくる。
椛(ジョディはお昼食べたのかしら。)