第5章 元刑事の憂鬱
病院に着くと、先に着いていた蘭から連絡をもらっていた病室番号に真っ直ぐ向かうコナン。
コナン「ここか!」
息を切らしながらドアのノックを叩く。
「トントン」
「どうぞ」
中に入ると大部屋で、目暮警部、高木刑事と共に小五郎もベットにいた。
コナン「小五郎のおじさん!!大丈夫!?
目暮警部と高木刑事も!」
小五郎「あぁ、大した事ねーよ。」
小さな擦り傷や、切り傷、打撲はあるが、大きな怪我は皆無いようだ。
ベット脇には千葉刑事や、佐藤刑事、白鳥刑事が立っている。
蘭「何があったんですか??」
蘭の言葉に刑事達は言い淀む。
蘭「先日から警視庁に父が呼ばれて行ってるのは、今回の爆発事故と関係があるんですか?」
小五郎「蘭…やめろ。」
蘭「お父さんが爆発事故に巻き込まれてるのに!!
何も知らないなんて耐えられないよ!!」
今まで我慢してきたものを吐き出すように刑事達に訴える蘭。
コナン(蘭…。)
そんな蘭を下から心配そうに見上げるコナン。
目暮警部「そうだな、話してもいいだろ…」
白鳥刑事「ですが…!?」
仕方がないと言った様子で白鳥刑事を宥める佐藤刑事。
目暮警部「いいな?毛利?」
目暮警部の言葉に静かに頷く小五郎。