第5章 元刑事の憂鬱
そのころ、博士の家では昨日のキッドを追っているときに床に落とした衝撃からか、追跡メガネの調子が悪いため、博士にメンテナンスをしてもらっているコナン。
メンテナンスの横で、昨日のキッドとの出来事を博士と哀に話をしている。
博士「その安室君と言う男性はやっぱり組織の人間なのかのぉ~」
コナン「どっちにしろ、おっちゃんの助手なんかになるような必要はない切れ者だと思う。
一体何の目的で近づいてきたのか、、、
まだ何とも判断できね~な、、、」
哀「その椛さんって言う女性も、組織の人間である可能性は無いの?」
コナン「俺も最初そう思った時もあったんだけどよ~、、、
なんか掴めないんだよな。」
哀「まぁ、用心に越した事はないわ。
十分気をつけなさいよ。」
コナン「あぁ、分かってるって。」
ふと、付けっ放しのテレビから緊急ニュースが流れる。
博士「爆発事故か〜怖いのぉ〜。」
埠頭で大規模な爆発事故があったようだ。
近隣住民の避難を呼びかけている。
通報を受けて捜査に向かっていた警察官も何名か巻き込まれたようだ。
哀「えっ??待って!!今の…」
同じく隣でテレビを見ていたコナンも違和感に気づく
コナン「目暮警部達に…おっちゃん!?」
画面には爆発の際に起きた砂煙りに紛れて映る、目暮警部、高木刑事、佐藤刑事とよく見知った顔に紛れて小五郎の姿が映っている。
急いで蘭に電話をかけるコナン。
コナン「もしもし!!蘭姉ちゃん!?」
蘭「あっ、コナン君!!さっき警察から電話があって、お父さんが爆発事故に巻き込まれたって連絡が…
今タクシーで警察病院に向かってるところなの。」
コナン「分かった!!僕もすぐ行く!!」
追跡メガネはまだメンテナンスが終わってない為、哀が持っている予備を借りて急いで出て行く。
博士「十分気をつけるんじゃぞぉ〜!!」