第25章 コンフィデンシャルのその先に
椛「ふ〜ん…
その風見さんの服の買い出し、今度私も付いていきたいな。」
降谷「そうか?
分かった。
話を付けておく。」
椛「えっ?いいの?
ありがとう!」
あっさり要望が通ったことに少し驚くが…
降谷「着る服に特にこだわりはないが…
そう言ってくれるなら、椛が選んだ服を着てみたい。」
椛「ふふふ♪」
彼の言葉に、満足げに微笑み、見上げると、同じ様に柔らかく微笑みを浮かべている降谷と視線を合わせる。
2人で盛り付けの続きをして、出来上がった朝食をテーブルに並べた。
降谷「昨晩も思っていたが…
こんな短時間でホント、素晴らしい栄養のバランスだな。」
椛「そんな大したもの作ってないけど…
『安室シェフ』にお褒めに預かり光栄です♪
冷めないうちに頂きましょう。」
「「いただきます。」」
降谷「!!!!!
味噌煮凄く美味しい…
今朝作ったんだよな??
なんで短時間で、こんなに中までしっかり味が染みてるんだ…?」
椛「目の付け所が流石ですね。
それは昨日買ってきたときに、味噌床にサバを入れて仕込んでおいたんだ。
今朝はその味噌床から出して煮付けて完成。」
降谷「…俺も味噌床欲しい。」
椛「あははは!」
鯖が好きなのか、味噌煮が好きなのか…
よっぽど気に入ったのか黙々と箸を進める降谷。