第25章 コンフィデンシャルのその先に
ベットのふちに腰掛け、未だベットに横たわっている椛の頬に手を当てると、彼女は嬉しかったのか、降谷の手に自身の手を重ねて、頬をスリスリしてる。
降谷(可愛すぎる…
まずい…
このままではいよいよ、まずい気がする…)
せっかく心を落ち着かせても、このまま今ここに居たら同じ事を繰り返すだけだろう。
こういう時は、走って頭をスッキリさせることに限る。
降谷「俺も好きだよ。」
そう言って重ねていた手を軽く上げ、その彼女の手の甲に口づけを落とすと、嬉しそうに微笑む彼女が目に映った。
降谷(このまま時が止まってしまえばいいのに。)
柄にもなくそんな事を思ってしまう自身に、心の中で思わず苦笑してしまう。
降谷「それじゃあちょっと行ってくるよ。」
朝のランニングに出る為、重い腰を上げベットから立ち上がる。
椛「いってらっしゃい。」
ふわふわと手を振る彼女に後ろ髪を引かれつつ、寝室を出る。
昨晩スウェットと一緒に持って来ていたランニングウェアに着替えると、朝のランニングに出発する降谷だった。