第25章 コンフィデンシャルのその先に
降谷「?
普通にカットしただけだが?」
椛「いや、そうなんだけどね。
皮の剥き方が滑らかで上手だなと。」
降谷「細かいところまでよく見てるな、本当w」
椛「いやいや、だってこんなに綺麗に剥かれたら、目につくでしょ、普通。」
降谷「最近、ポアロでフルーツよく使うようになったんだよ。
デザートがよく出るから、ケーキの種類をまた増やそうと思ってね♪」
椛(本当器用な人だなぁと思う。
そして、そのデザートを注文してるのは『安室さん』狙いの女性客達であろうことが、容易に想像できる。
いやぁ〜、気持ちわかりますよ。
『安室さん』の作ったケーキ食べたいもんね。
私も食べたいですもん。)
椛「新作のケーキ??
今度、食べたいな♪
食べに伺います!」
降谷「わざわざお店に来なくても、持ってくるよ。」
椛「ポアロで頂くのがまた良いのですよ。
けど、余ったらお土産で持って来て頂いても、よくてよ♪」
降谷「ははっ!!
そうだな、その時はそうするよ。」
こんな平和な会話をしていると、彼が組織に潜入している捜査官だということを忘れてしまいそうになる。
休める時はちゃんと休んで欲しい。
椛「明日は出発朝早いの?」
降谷「いや、そんな事もないけど、これを食べたら帰ろうかな。」
椛「もし着替えの荷物、車に積んであるなら、このまま泊まって明日うちから行ったら?」