第25章 コンフィデンシャルのその先に
椛「ねぇねぇ〜」
降谷「ん?なんだ?」
椛「零ってさぁ、凄い過保護だって言われた事ない??」
降谷「えっ?
過保護?
う〜ん、思い当たる記憶はないなぁ〜。」
椛「そうなんだ〜…」
椛(特に昨日から過保護炸裂してるけどなぁ…
無自覚か。)
椛「ねぇねぇ〜」
降谷「?
今度はなんだw」
椛「食後のフルーツ食べたい。」
ここは素直に甘えることにしてみる。
降谷「あぁ、分かった。
洗い物終わったらカットするよ。」
椛「ありがとう♪」
至れり尽せりだけど、忙しい彼の時間を使ってると思うと、少し申し訳ない気持ちが湧く。
椛「今日はもう、仕事は行かなくて良い日なの?」
降谷「あぁ、今日はもう無いよ。
だが、明日から暫く空ける。」
椛「暫く?」
降谷「あぁ、遠方でね。
数日かかると思う。
…組織の方なんだ。」
椛「そうか…忙しい中ごめんね。
ありがとう。」
降谷「いや、俺が来たくて来てるのだから。
謝らないでくれ。」
椛「うん…。」
あっという間に洗い物が終わり、綺麗にカットされたフルーツを持ってソファに戻って来た。
椛「これはまた…
美しい包丁捌きですね…。」
フォークに刺したフルーツを、マジマジと見る。