第25章 コンフィデンシャルのその先に
看護師「ちょっと皆さん!
ここは病室ですよ!
いくら個室だからといって、フロアには他の患者さんもいるので!
静かにしてください!」
「「「「「すみません」」」」」
その後は静かに、皆で椛の容体等の話を踏まえつつ雑談をした。
暫くすると安室は
『この後、別件の用事がありますので、お先に失礼します。』と先に病室を退出していった。
安室が退出すると、園子に椛は話しを詰められるが、
『何の話かホント聞いてみないと分からない。』と一点張り。
まぁ、実際そうなのだから、そう言うしか無い。
そして、そろそろ暗くなるからと皆一斉に退出していった。
手を振り笑顔で見送る椛。
一気に部屋が静かになり、まるで台風が過ぎ去った後の様だと椛は思った。
椛(ふぅ…
みんなお見舞い来てくれて有難いな。
園子ちゃんはああ言ってたけど…
やっぱり協力者の件だろうな…
安室さんにバレちゃったもんな〜。
さっき、安室さん目全然笑って無かったもんな…
協力者だと黙ってたこと、怒ってるんだろうな…
そりゃ~、いくら上の指示だからって、監視されるのは誰だって嫌だろうしな。
あぁ…嫌われちゃったかな~。
黒田さんは継続して良いって言ってたけど…
それか続けられても、本人に嫌がられて避けられたりとか?
せっかく色々慣れてきた所だったのに…)
もんもんとした気持ちもあるが、体力がまだ戻ってきてないのか…
夕飯を食べたら直ぐに眠くなり、欲望のまま早々に寝付く彼女だった。