第25章 コンフィデンシャルのその先に
安室「これはこれは。
随分と賑やかですね。」
にこやかに微笑みながら室内に入ってきた安室。
声をかけながら、皆に近づく。
コナン「安室さん…。」
椛「安室さん…。
今日はお仕事、大丈夫なんですか?」
昨晩、まだ目が覚める前に、ここで顔を合わせたと、黒田から話は聞いてはいたが…
目が覚めた状態で顔を合わせるのは、昨日の救急車の車内以来だ。
安室「えぇ、探偵の方がやっと一旦落ち着きましたので。
大丈夫です。」
椛「そうですか…
来て頂き、ありがとうございます。」
蘭「退院の日とかってもう、出てるんですか?」
椛「さっき最後の検査が終わったんだ。
大丈夫そうだから、明日の午前で退院できるって。
あとは抜糸で来週、通院に来るだけだよ。」
彼女の言葉に、周りにいる皆も一先ず安心した表情を浮かべた。
そんな中、1番に口を開いたのは…
安室「そうでしたか。
では明日退院の時は、僕が迎えに来ます♪」ニコニコ〜
コナン「えッ??」
園子「あらぁ♪」
蘭「わぁ♪」
博士「それは安心じゃのぉ〜♪」
皆、それぞれの反応を見せる。
歩みを進めながら、彼女に向かって微笑みを向ける、安室の姿。
ベッド脇に辿り着き、立ち止まった安室の様子に、その場にいる全員が一斉に視線を向けた。