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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第25章 コンフィデンシャルのその先に


降谷「経緯と指示内容を伺っても?」

黒田「…元々警察関係者外の『一般人』の適合者を探していた。
その条件を最も満たしていたのが…彼女だ。

指示内容は、『安室透の監視』だ。」

降谷「…今までも私自身に、監視はついてないと思いますが?
何故このタイミングで?
私1人では役不足だったという事ですか?」

黒田「そう言う事ではない。
お前も分かってると思うが、今回、潜入捜査期間が長引いている。
『安室透』としての人間関係も、大分範囲が広くなっている。
この任務が解決したら『安室透』としての時間は終わる。
その時に備えて、『安室透』としての日常の人間関係を、把握する必要がある。
その為に1人、お前の近くに人間を置く必要があった。

ポアロに、毎日警察関係者や、風見を寄越すわけにはいかんだろ。」

黒田の話に、一応は納得した様子ではあったが…

降谷「それならそう、報告指示をこちらに直接出していただければ…」

黒田「お前は十分優秀だが、もっと客観的に『安室透』を報告できる人間が必要だった。
それに細々した事件の解決案件は、お前は報告に上げてこないだろう。
風見も把握しきれない、日々の日常に紛れた現状を報告してくれる人間が必要だった。

その為に、日常に自然に溶け込める『警察関係者外の人間』が必要だった。
それだけだ。」

黒田の話を聞いても、まだ納得しきれていないのか、再び質問を投げかける。

降谷「…今回、適合者の条件は何だったんですか?」

黒田「扶養家族がいない。
医療従事者以外。
だが、それに準ずる知識があること。
社会的信用があること。
潜入に役立つスキルを一番多く持ち合わせてる事。

お前の側は危険だからな…。」

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