第24章 アクアパーク川品
すると何やら段ボールの裏側に空いている穴から、配線コードが6本出ていた。
コードはかなり長いのか、この位置からだと、どこまで続いているのか、先が確認出来ない。
コードの先の確認する為、今一度立ち上がり、コードを追っていくと、プロパンガス50kgのガスボンベが6本並んでいた。
それぞれのボンベに、コードが1本つづ繋がれてる。
一応、並んだガスボンベを手にかけて持ってみると、しっかりガスはすべて満杯に入っている様だった。
椛(あの人、普通の爆発燃料に加えて、プロパンガスにも繋げていたのか!
ヤバっ!頭おかしいんじゃないの?
水族館ごと吹っ飛ぶよ…)
配線は繋がっているが、接続作業が途中だったため、そこを外すのはすぐに出来そうだが…
椛(本体の方は中々立派だったぞ…
これは心してかからないと…)
まず、配線コードを外す作業に取り掛かりながら、イヤホンマイクを付けて、急ぎスマホから電話をかける。
相手先は1コールで出てくれた。
黒田「はい。」
椛「結城です。今、アクアパーク川品に来ていて…」
黒田に急ぎ、今の現状を簡潔に伝える。
黒田「分かった。
そちらにも、今向かっている爆発物処理班を向かわせる。」
椛「ありがとうございます。
私はこのままとりあえず解体します。
来た時に私がまだ終わって無かったら、そのまま彼らに引継ぎます。」
黒田「あぁ、承知した。
ただし無理はするな。
無理だと思ったら、自分の身を確保することを一番に考えろ。いいな?」
椛「分かりました。」
ガチャリ