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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第24章 アクアパーク川品


だが、彼女を危険な目に合わせたくない安室は…

安室「…いや、今これ以上話せる事はない。
ここから出た方がい…」

途中まで言うと、未だ掴んでいた手を引かれて、さらに柱の奥まで身を隠す様に追いやられる。

誰かが、廊下をこちらに向かって歩いてくる音がした。

彼女も安室の行動の真意に気付いて、されるがまま、黙って息を潜める。

柱の奥の隙間で、彼女を守る様に、覆い被さり、身を潜める安室。

奥に追いやられた事で密着する体は、お互いの鼓動も確認できる程だ。

2人が隠れる柱に、どんどん近づく足音。

どうやらその足音からしてみるに、男性の様だ。

柱の前まで来ると一瞬立ち止まったのか、足音が止まる。

そのまま黙って息を潜める2人。

暫くすると再び足音は歩き出し、廊下の先に去って行った。

男が完全に立ち去るのを、柱の隙間から確認すると、安室は彼女から離れた。

安室「とにかく、椛さんはここを離れてください。」

彼女の両肩を掴み、しっかりと目を合わせて、言い聞かせる様に彼女に伝える。

椛「…安室さんは、さっきの男をこれから追いかけるの?
今回の爆弾犯なの?」

彼女の言葉に彼は答えない。
その様子を見て、彼女はもう、欲しい質問の返事は返してもらえないと悟る。

椛「どうぞ、安室さんはお好きに行ってください。
私は少し用事を思い出したので。」

いつも自分が言ってる言葉を、彼女に言い返される。
その彼女の言葉の腹積りは、もう会場に戻る気がないと言う言葉回しだろう。
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