第4章 銀翼の魔術師
お言葉に甘えて一緒に乗せてもらおうと足を踏み出す。
すると後ろから腕を掴まれ…
安室「椛さんは僕が送っていきましょう♪
帰る方向も同じですし。
そちらはコナン君ももう眠そうですし。
これ以上遅くならないうちに。
ねっ?毛利先生♪」
椛「えっ?」
(帰る方向なら蘭ちゃん達も同じなんですけど…)
小五郎「それもそうだな、分かった。椛さんを頼む…
いや、ちょっと待ておめぇ〜!
送り狼なんかになるんじゃねーぞ!!」
安室「やだなぁ〜毛利先生!そんな冗談w
ちゃんと無事に送り届けますよ♪」
椛(もう時間も遅いし、私も蘭ちゃん達とタクシーの方が心休まるんだけどな…)
しかし、しっかりと掴まれた腕は離されそうも無い。
蘭「では安室さん、椛さんのことお願いしますね♪
椛さんおやすみなさい♪」
椛「うん、おやすみなさい〜。」
タクシーのドアは無情にも「パタン」と音を立てて閉まる。
ドアが閉まる瞬間、コナン君の視線が鋭かったのは気のせいだろうか…
いや、おそらく気のせいでは無いだろう…
椛(はぁ〜。)
タクシーの窓越しに手を振ってる蘭ちゃんに手を振りかえす。
タクシーは夜道に消えていった。
後ろを振り返ると安室と目が合う。
安室「では僕たちも行きましょうか♪」
掴まれていた腕が解放され、駐車場へ歩き出す。
有無を言わさない感じ…
これは素直に従っておいた方が良い気がするのでこのまま有難く送ってもらおう。