第24章 アクアパーク川品
椛「連絡は取ってないよ。
もう亡くなってるからね。」
蘭・園子「「えっ??」」
椛の言葉を聞くと、一気にトーンが下がり、悲しそうな表情を向ける2人。
その2人の表情を目にすると、
椛「あっ、ごめんごめん、そんなつもりで言ったわけでは無いの。
最後一緒に水族館来た人が、その人ってなだけで。
確かに、付き合う事は無かったけど、悲しい思い出とかではないから。
むしろ楽しい思い出ばかりだし。
彼には本当に感謝してるの♪」
そう言って微笑みを向ける椛は、確かに悲しそうな表情には見えなかった。
椛「そろそろ、良い時間だよね?
ショー会場の方に移動しようか?」
そう言って、ショー会場の方に足を向けて歩き出そうとする椛に園子は声をかける。
園子「私…
安室さんと、椛お姉様、本当に凄い合ってると思いますよ!!」
椛(えっ? 安室さん??)
蘭も園子の言葉に大きく頷いている。
今日はまだ出て来て居ない、新たな登場人物の名前が突如出てきて、椛は少し面食らう。
園子「一言で言うと『お似合い』って事なんだと思いますが、何というか、、、
2人並んでるの凄い自然ですよ。
安室さんも、そんなに気を使っていない様に見えるというか、、、。」
椛「、、、」
蘭「園子の言ってる通りですよ!
私も二人がそうなったらいいなと思ってるし、応援してます!
それに、、、
その以前、一緒にここに来ていた『彼』も、きっと椛さんの幸せを祈ってると思います!」
今度は蘭の言葉に、園子が大きく頷いていた。