第24章 アクアパーク川品
景光「そんな、食い地張ってるだなんて思ってませんよ。」
椛「??」
景光「教室にいる時、前で料理の話をしている仕事モードの時の椛さんは、本当にカッコいいし♪
美味しそうな食事を目の前にした時、目をキラキラさせてる姿は、いつもとても可愛いです♪」
そう言って優しく微笑む景光の笑顔は、彼女の瞳にとても眩しく映った。
まさか、そんな褒め方を突然するとは思ってなかったため、不意打ちで思わず照れる彼女。
赤くなる顔を見られたくなくて、両手で顔を覆い、景光に背を向ける。
椛「こんな不意打ちずるいよ、、、
ヒロ君、、、。」
景光「えっ?
何がですか?
僕は思った事を、素直に言っただけですよっ♪」
その顔は、少々いたずらっ子の様な表情をしていたが、彼女はその彼の顔を確認出来ない。
背を向けてしまった彼女を、後ろから覗き込むように、首を下げた。
景光「そんな、、、
顔を隠さないで下さい。
どんな表情の椛さんも、見ていたいんだ…。」
彼のその言葉に、しぶしぶ顔を覆っていた両手を外す。
後ろから覗き込まれていることを感じ、背後にいる彼を見上げるように、視線を上げた。
背の高い彼を見上げると、自然といつも上目遣いになる。
目が合うと、至極満足そうな笑顔を向ける、景光の姿が目に映った。