第24章 アクアパーク川品
水槽を眺めている彼女から、思いもよらない感想がサラッと後半にあったような、、、
景光「、、、えっ?
美味しそう?」
椛「うん、ほら、あそこに泳いでる子見て。」
彼女が指をさす先に目をやる景光。
椛「丸々と太ってて、美味しそうなカツオだと思わない?
カツオはやっぱりタタキだよね♪
ほら、あそこにいるブリも!
油乗ってて美味しそうな体つきだね~♪
私、ブリしゃぶ好きなんだよね♪
あっ!マグロも来たね!!
マグロは漬け丼に限るよね♪」
どんどんと出てくるお魚トーク。
どうやら『観賞用』としても認識している様だが、『食料』として見ている部分もあるようだ。
そんな彼女の話に、思わず笑いがこぼれる。
景光「はははははっ!
まぁ、確かに美味しそうですよねw
そう言われると、なんだかお腹が空いて来ましたよw」
椛「分かる~♪
水族館来ると、帰りにお寿司屋さん寄る流れあるよね!」
景光「そうなんですか!?
初めて聞きましたよ、そんな流れw」
椛「えっ??そうかな??
熱帯魚に関しては可愛い綺麗で終わるけど、北海エリアの水槽見てると、だんだんお寿司に見えてこない?」
景光「いや…
ええ、確かに…
もう、そう言われると、、、
僕もお寿司に見えてきましたw」
椛「私今、ヒロ君に言わせた感あったねw ごめんね。
職業柄もあるだろうけど、基本的に美味しい食べ物好きなんだよね、、、
食い地張ってるトークだったねw
失礼失礼。」
そう言って苦笑する彼女を、穏やかな表情で見つめる景光。