第24章 アクアパーク川品
2人のやり取りを心穏やかな気持ちで見守っていたが、急に当事者に引き込まれる。
園子の言葉に、蘭からの視線も同時に感じた。
椛からの回答を待っているのか、園子と蘭は椛をじっと見つめたまま言葉を発しない。
椛「あぁ~、、、
私はここ来たの、もう数年ぶりぐらいだから~、、、。」
園子「その時はデートですか??
男の人と2人で来てたんですよね??」
椛(水族館と言えばデート一択なんだw
今日は女3人で来てるのにw)
椛「まぁ~、前回最後に来たときは確かに男の人と2人だったけど、、、」
園子「どうやったら、水族館で甘いやり取りになるんですか??」
蘭「うんうん!
どうやったら事件に巻き込まれないで、普通にデート出来るんですか!?」
椛「えっ、、、
だから、私は恋愛は得意じゃないんだってばw」
どうやら椛の回答に、納得いっていない表情を向ける2人。
椛(それに、事件に巻き込まれない方法なら、私も最近それ一番知りたい、、、。)
最近よく行動を共にしている、『事件を呼ぶ』どこかの誰さんの顔が一瞬頭に浮かぶが…
ふと、何時ぞや振りの、最後に水族館に来た時の記憶が、彼女の頭の中に蘇る。
景光「水族館って、こんなにきれいな場所だったんですね。
子供の頃、来た以来だったから、、、
大人になると、随分と違った印象に見えますね。」
椛「そうだね。
綺麗だし、可愛いし、癒されるし、美味しそうだし、、、」
2人横に並びながら、展示されている水槽を眺め歩く。