第23章 協力者の日常
彼女の言葉を聞いて、やらかしてしまった感を感じるが…
何度も自分に言い聞かせるが、起きてしまったことは仕方がない。
安室「そうでしたか…
大変失礼しました。
以後気をつけます…。」
椛(別に可愛かったから全然良いのに。
男のプライドが許さないのかな…。)
椛「全然気にしてないので、安室さんもお気になさらず。
…今日はもうこれからお仕事ですか?」
朝だし、暇ではないだろうと思い話題を変える彼女。
安室「えぇ、そうなんです。
まだ暫くバタバタしてて…。」
椛「そうですか…
仕事も大切だと思いますが、安室さん自身も大事にしてくださいね。」
安室「はい…
ありがとうございます。」
電話越しで、彼女がいつものように微笑んでくれている気がした。
安室「椛さんも今日はこれからお仕事ですか?」
椛「えぇ、そんな感じです。」
安室「そうですか。
世の中物騒な事件が続いてますから。
出かける時は十分注意してくださいね。」
椛「はい。分かりました♪」
安室「ではまた、連絡します。」
椛「えぇ、お気をつけて。」
安室「はい。椛さんも。」
ガチャリ
安室との電話を切ると、彼女はなんだかとても晴れやかな気持ちだった。
椛(安室さんは元気そうだったし、電話かけてみてよかったっ♪
なんだか今日は、いい事ありそうっ!!)ルン
ご機嫌で朝の支度に取り掛かる、彼女であった。