第23章 協力者の日常
安室「すみません、昨日どうやって電話を切ったか覚えていないのですが…
僕は何か失礼な事など、言ってませんでしたか…?」
やはり彼は最後、何を言っていたか覚えてない様だ。
先程メールにも記載があったが、改めて本人から言葉に出されると、どうしようもなく可愛いその彼の発言に、笑いが止まらない。
椛「くっくっくっくっ…」
彼女は必死で笑いを抑えて入るものの、声がどうしても漏れてしまう。
安室「…椛さん…
そんなに僕は昨日、面白い事を言っていたのでしょうか?」
はぁ〜…がっくし
笑われている事に軽くショックを受けているのか、聞こえる声のトーンが下がっている。
椛「くくくっ…
ごめんなさい、大丈夫です。
安室さんは変な事、言ってなかったですよ。
ただあまりにも、か……」
安室「か…??」
『可愛らしい』と言いそうになってしまった所で、言葉を止める。
椛「いえ、なんでもありません…
私が『今日はどうしたんですか?』
と安室さんに尋ねたら、
『声が聞きたかった』と言ってました。
その後も安室さんの方は何か言ってましたが、電話越しだと私は聞き取れず。
そのまま寝息が聞こえてきたので、電話を切りました。
それだけですよ♪」
安室(…………それはそれで恥ずかしすぎる…)