第22章 JKのお悩み相談会
安室「椛さん…」
椛「こんばんは、安室さん。」
安室「夜分遅くにすみません。
まだ起きてましたか?」
椛「えぇ、起きてましたよ。
ちょうど眠ろうと、ベットにもぐりこんだ所です。」
安室「そうでしたか。」
椛「安室さんは?
お家ですか?」
安室「えぇ、僕もベットの上です。」
椛「そうでしたか。」
電話越しでも、彼の声にいつもの様な張りが無い事が分かる。
これだけ例の爆発事件が続いている状況だ。
流石に、彼ほどの精神力の持ち主でも『消耗しているんだろうな』と感じる。
椛(あまり、寝れてないんだろうな、、、。)
ただでさえ徹夜続きで、睡魔に襲われていた脳が、望んでいた彼女の声が耳に入って来て休息モードに入ったのか、いよいよ夢のはざまに両足を踏み入れ始めていた。
椛「今日はどうしたんですか?」
安室「椛さんの声が、どうしても聞きたかったんです、、、
むにゃむにゃむにゃ、、、。」
途中まで言うと、力が抜けてろれつが回らなくなってきたのか…
電話越しの彼女では、安室の言葉はもう聞き取れない。